モーニング・セミナー

Hさんの紹介で愛知学院大学モーニング・セミナーに参加した。
歩いて10分ほどのキャンパスで朝7時から1時間のセミナー。朝から刺激的な講義が聴けた。世の中には面白いことがまだまだいっぱいあるというのが感想。

愛知学院大学モーニング・セミナー(第116回)

演題:生きものの時間 体内時間の謎を探る
講師:名古屋大学大学院 吉村 崇教授(生命農学)

・生命現象にみられる色々なリズム
 神経活動 心拍 呼吸 レム睡眠 睡眠覚醒 性周期 季節のリズム 個体数の増減
トランスファーマティブ生命分子研究所(名古屋大学内):2年前に創設
・NBRP(ナショナル バイオ リソーセス プロジェクト):名大はニワトリ うずらのセンター
・ニワトリの鳴き声 沖縄のチャーン=ケッケレー・ケと鳴く
 ニワトリの鳴き声のタイミング 体内時計 遺伝子に書き込まれている
 オンドリは強い順に鳴く=序列が決まっている
アリストテレス(2300年前):すべての動物は季節の感受性をもつ
・どうやって季節を感じ取るのか→季節による変動要因(日長 平均気温 降雨量)
・ガーナ & アラード:光周性の発見
・ヒトの視床下部 下垂体:ホルモンをコントロール
・マイコロアレイによるシステム生物学:遺伝子のふるまいを調べられるようになった
・ゲノム解読(1990年〜)→ヒトゲノム解読(2003年)ニワトリのゲノム解読(2004年)
・ウズラ(渡り鳥)の不思議:大きさが変化する精巣 短期間に季節に反応する特性
 光を感じる→下垂体隆起葉のTSH(ホルモン)→甲状腺→春を告げる
 ウズラは30分の日長の差を判断できる
・動物が体内時計を使って日長を計る仕組みはまだなぞ
・メダカに学ぶ生物学:基礎生物学研究所岡崎市):6000匹のメダカを飼育
トランスファーマティブで暮らしが大変革する
・体内時計を制御する化合物の発見(ヒット化合物)←有機合成化学と計算科学
・体内時計をウォッチ:触媒を使うことで周期をコントロール→農産物・家畜の増産