若冲

今年は若冲生誕300年。東京都美術館で記念の若冲展が開かれる(4/22-5/24)。このあいだの東京行はニアミスだった。NHKで若冲ミラクルワールドというスペシャル番組を再放送していた。ここ数年、若冲の人気は急上昇中。僕も強い関心をもってその番組をみた。伊藤若冲は1716年から1800年に生きた京都の絵師、どこの画派にも属さず独学。その独創的なことに驚愕。モザイク画のように小さなマス目に描いた技法に驚く。その根気はどこから来るのか?見たこともない外国の動物をどうして見たように描いたのか?ルリハタという魚に使われたブルーはプルシアンブルーといわれる1706年にプロイセンで偶然作られた鮮やかな絵の具(フェルメールラピスラズリを用いたそうだが・・・)をどうやって入手したのか?謎だらけ。若冲錦市場の八百屋の主人だったが、40歳で隠居後、動植綵絵から樹花鳥獣屏風などの膨大な作品を残している。庶民の間で絶大な人気を博した。オタクの元祖みたいな人物で「奇想の画家」だそうである。僕としては鉱脈にぶちあったような感じがしている。
若冲

動植綵絵

樹花鳥獣屏風