究極のミニマリスト

中崎タツヤ、漫画家。僕は漫画を読まないのでこの漫画家のことは何も知らない。「持たない男」という題名に惹かれて読んだ。僕もミニマリストでありたいと思っているが、中途半端だ。この人は究極のミニマリスト。2枚のサリーとバケツがあればいいというマザー・テレサが憧れだという。一応物欲はあって結構モノは買うのだけれど、必要がないと思えばどんどん捨てる。仕事場はガランドウ。机と丸いスツールだけ。パソコンも捨ててしまって紙と筆記具数本のみ。読んだ本はページを切り離して捨てるし、ボールペンは使った分を削って短くしてしまう。クレージーだがそれがこの人のライフスタイル・人生哲学。ここまで徹底すると奇人・変人の部類。読み物(日常生活に興味津々)として面白く読んだ。
持たない男 中崎タツヤ著 新潮社