アウトサイダー

今週はこの本にかかりっきり。F.フォーサイスの自伝・アウトサイダー。英空軍パイロットから新聞記者(外国特派員)に転ずる。希望する最新戦闘機乗りになれなかったからだ。ロイター通信のパリ駐在、東ベルリン支局長(冷戦下のスパイの世界)を経験し、BBC記者としてナイジェリアへ。内戦(ビアフラ)。反乱軍側に立った報道はBBC 体質(政府べったりの報道姿勢 なにやらNHKぽい)に合わず個人プレーとなった。傭兵たちの世界、諜報機関の世界での経験が小説 「ジャッカルの日」「戦争の犬たち」「オデッサ・ファイル」に繋がっていく。自伝自体が緊張感をはらんで面白い読み物になっている。

アウトサイダー F.フォーサイス著 角川書店