朝から雨。外出もままならず本を読んで過ごした。この頃、じっくり読むということができない。すぐ飽きてとっかえ控え読むことになる。本を読むトレーニングの必要性を感じて「理科系の読書術」を手にした。要は目的をもって読め、それには合理的な読み方があるという。理科系と断るあたりがイマイチ気になるが、参考とすべきところは多々。クロスリファレンスをとるメモ、システムとして読む、いろいろな省力化の読み方などなど。でもこれは楽しみのための読書とは違う。
山岳小説が読みたくなって「蒼き山嶺」を衝動読み。残雪の登山を疑似体験。ふたりの山岳部仲間、今は山岳ガイドと公安警察官。なにやら緊張感のある山行き。
「学はあっても バカはバカ」はタイトル買の一冊。同年代の週刊朝日編集長・朝日新聞編集委員を勤めた記者の辛口エッセイだが、ご隠居話しみたいなもの。僕は祖父の話し相手になることが多かった。そんな雰囲気を思い出しつつ読んだ。確かに当世、「学はあっても バカはバカ」という連中が多い。
理科系の読書術 鎌田浩毅著 中公新書
蒼き山嶺 馳 星周著 光文社
学はあっても バカはバカ 川村二郎著 WAC