馬込の月

先日の美の巨人たちというTV番組で川瀬巴水(1883-1957)の「東京二十景」を紹介した。巴水は昭和の広重とうたわれる版画家 浮世絵師。30色に及ぶ多色刷りで夕暮れの景色を情緒豊かに描いた。傑作といわれる東京二十景に「馬込の月」という作品がある。3本の松に満月がかかる。馬込は僕の育った街。この絵の三本松(そういうバス停がある)はわが家からそう遠くない。洗足池や池上本門寺を描いた作品もあり巴水を身近に感じた。巴水は南馬込に居住していたとのこと。馬込文士村は承知していたけれど、巴水のことは知らなかった。歳をとると故郷を思うようになる。

f:id:tsaito758:20181122152615j:plain