今日は立冬。秋晴れの朝は光も空気にも透明感があって気持ちがいい。平和公園の里山を歩いた。ムラサキシキブが見頃だ。明るい光の中、紫色が輝いた。紫色はたしかに高貴の色だ。ウメモドキやソヨゴの赤も負けてはいない。ミツバアケビ、カラスウリやカラタチも秋らしい色を添えていた。今年はカラスウリが不作だったけれど熟柿のようにぶら下がっていた。草はらにはミゾソバが、湿地にはシラタマホシクサがまだ残っていた。ハンノキ湿地に廻ると野鳥が姿を見せるようになった。メジロ、アオジ、ヤマガラ。スモモ池のまわりの草はらでクコの花を見つけた。珍しい。晩夏から初秋に開花するとのこと。タラヨウの木にはタチバナモドキに似た黄色い実がビッチリ。気持ちのいい時節は短い。しっかり秋の空気を吸い込んでおこう。