閑話 パイプオルガンのこと

今日の朝日歌壇の一首に
読書には理想的なる空間と つくづく思う秋の独房  十亀弘史
というのがあった。服役中の身だが心豊かに過ごしている様子がうかがえる。僕の今の環境は養生中で読書に最適なはずだが、読み始めると瞼が落ちてくる。

以下 閑話。先日のNHKTV「美の壷」のテーマはパイプオルガンだった。
いくつかのことを再認識した。オルガンは管楽器、ピアノは弦楽器だということ。オルガンの基本構成はパイプと空気。原理的にはリコーダと同じだが、リコーダーでは穴を指でふさいて音階を作るのに対してパイプオルガンはひとつひとつ独立した管で構成されている。
番組では 古いパイプオルガンの演奏には奏者の他に吹子を操作する人がいた。普通のオルガンは足踏みで空気を送りのだろうけれど、巨大なパイプオルガンの場合はどうなっているのだろうか?  裏方がいるのだろうか?
エストニア・タリンの教会で聴いたパイプオルガンが印象的だった。カセドラル(音響空間)+パイプオルガンは宗教的な高揚(荘厳さ)に欠かせない。仏教の金堂や講堂のお経が響く空間も同じことだろうと思う。
番組で山下洋輔がオルガン屋としてコント風挿話に登場、とぼけた味をだしていた。
そのことを Sさんに話したら、さっそく山下洋輔のコラム(日経夕刊)切り抜きを送ってくれた、このコントに触れて、オルガン演奏は体力 気力がいるらしい。

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パイプオルガン

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山下洋輔のコラム