朝日歌壇 俳壇の共感 首句 

朝の楽しみの一つは、朝日歌壇 俳壇の共感 首句 を吟味すること。選者になった気分で。

・「危機感を共有せよ」と危機感のない大臣が国民に言う  篠原俊則

・あんなにも大騒ぎした 第一波 グラフの山の何と小さき  高橋葉子

柿本人麻呂 歌聖と呼ばれしが 鷺の五位より下級の官吏と  松永浩司

人麻呂は四国 九州 中国などへ遣わされてた下級の官人だった。官位は六位以下だった。

・コロナ禍を 読書三昧  暮早し  日下  聡一

・置き忘れあるかに  山の時雨宿  早川水鳥

・人知れず 闇夜におらぶ 波の花 國田欽也(輪島市

能登の冬の海が目に浮かぶ 

おらぶ=叫ぶ 哭ぶ ははじめて知った語彙だった。

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