おもかげ

まさに浅田次郎ワールド 既視感があると思った。「地下鉄に乗って 」「椿山課長の七日間」の世界だ。幻想 倒錯 夢の世界。こういう世界を彷徨うのも一興かと思ってページを繰っている。主人公は定年を迎え、送る会の後 帰りの地下鉄の中で倒れた。緊急搬送されてICUで意識のない状態。関わりのあった人たちが訪ねて来て会話を交わすうちに、その人生が明らかになっていく。一生を振り返ると、愛おしさ 哀切を感ずる。まさに浅田ワールド‼️

おもかげ 浅田次郎著  毎日新聞出版

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