春の天気は気まぐれで変わりやすい。雨降る前に、平和公園 里山をひと歩きする。目を楽しませてくれていたズミだが峠を越して見納めだ。替わりにベニウツギ(タニウツギやハコネウツギと同種)が草藪のなかに鮮やかな赤い色を際だたせた。ナンテンの若葉もこの時期に限って美しい。同じく藪のなかに咲くテッセンは高貴な雰囲気がしてゴミ溜め鶴みたいだ。ガマズミは深い葉脈と小さな花の塊(花序)が初夏らしい。湿地帯ではキショウブ、カキツバタ、アヤメが競い合うように咲きはじめた。ノイバラも満開。コデマリは終わりがけ 茶色くなって渋い味わいが出てきた。モッコクの葉っぱは色合いが楽しい。スイカズラも今が見頃だ。この時期の自然は早春とは違って地味だけれど生命力を感じさせる。