朝、東の空は先のわからない雲行きだった。天気予報も午後から崩れるようなことを言っていたので、早めに小幡緑地に入った。秋色を探してみようと。雑木林で見たクチナシの実は橙色に色づいてきた。ここのウメモドキは色が少し浅い。樹種はわからないが、実についた水滴がきれいだった。湿地では、シラタマホシクサとガマが秋を演出している。木道をいくと、コムラサキ、アオハダ、イソノキ、シデコブシなどが秋色を競う。緑ヶ池に立つと入道雲が沸き上がっていた。池には釣り人の姿が多かった。岸辺のカラタチの実が黄色くなってきた。夏から秋にじわった移りゆく。こういう自然の中にいると世の中の喧騒をしばし忘れることができる。