サウダーデ

今日は一日雨模様で鬱陶しい。気ぶっせい(気分がさっぱりしない、心がはれない)。ポルトガルにはサウダーデ(孤愁)という感情があるそうだ。ちょっとニアンスに違いがあるが、陰りのある気持ちには違いがない。
いま孤愁(サウダーデ)という長編小説に取り憑かれている。新田次郎藤原正彦の著書で新田次郎の絶筆作品を子息の藤原正彦が書き継いだ(後半の40%)という。藤原正彦は父の残した資料を読みつぎ、取材を重ねて30年の時間をかけたそうだ。ポルトガル人の海軍軍人であり外交官(在日神戸・大阪葡萄牙領事)のモラレスの日本滞在記。なかなか読みでがある。そこに成毛 眞の新刊書が届いた。両方読みたい。そんなわけでブログは開店休業。

追記(4/29)
今朝の折々のことば(新聞コラム)に春愁という言葉を紹介していた。
強烈な悲しみではない。とりとめもない愁いである。
なにが悲しいというのではなく、何となく遣瀬ないのである(水原秋桜子