2006-12-01から1ヶ月間の記事一覧

個人的な「今年の出来事」

いよいよ大晦日。年を追うごとに時間の過ぎるスピードが早くなる。 今年の前半はもう何年も前のことのよう。 振りかえってみると、今年はITの波に揉まれていた1年だったように思う。 トップ10を書き出してみると半分はIT関連だ。 ①英仏出張:仕事の合…

インテリジェンス 武器なき戦争

インテリジェンス 武器なき戦争 手嶋龍一 佐藤 優 幻冬舎新書 手嶋龍一:NHKワシントン支局長としてTVにたびたび登場。 あのフガフガした口調がマイナスイメージだったが、内容は的確。 注目すべき国際ジャーナリスト。以前「1991年日本の敗北」(新潮社)…

今年の本

今年読んだ(目を通した)本のなかで印象深かった本 ベスト10 ①ウェブ進化論 梅田望夫 ②風の影 カルロス・ルイス・サフォン ③脳のなかの水分子 中田 力 ④博士の愛した数式 小川洋子 ⑤僕らの事情 デイヴィッド・ヒル ⑥無頼の掟 ジェイムス・カルロス・ブレイク ⑦あなたに不利な証拠として ロー…

文庫本化

先日の新聞広告に載った文庫本が気になった。その題名はどこかで見たような気がした。 ハードカバーとして発刊された本が何年かして文庫本として再登場することが多い。 本棚を探してみたらでてきた。どうやら積読本だ。もう少しで買ってしまうところだった…

似顔絵論

2つの似顔絵論の読みくらべ。 似顔絵 山藤章二 岩波新書 似顔絵物語 和田 誠 白水Uブックス 当代似顔絵界の巨匠ふたり。 山藤さん 似顔絵は「そっくり絵」ではない。人物論であり批評だ。 描かれた本人は苦笑する。 うまいとかへたとかよりもその人の感じ…

ウェブ人間論

ウェブ人間論 梅田望夫 平野啓一郎共著 新潮新書 「ウェブ進化論」の梅田望夫氏と芥川賞作家の平野啓一郎の対談。 なかなか熱の入ったいい対談だが、前作「ウェブ進化論」と比べるとややインパクトに欠ける。 参考になることも多かった。前半の抜書き。 梅田…

Lyon

昨晩は塩付通のフランス料理店Lyonで夕食。 クリスマスディナー兼僕の誕生会。 n回目(12√n+24=(2006+6n+10)/20を解くこと)の誕生日。 以前は栄の丸栄の裏にあって、なかなかいい味をだす小さなレストランだった。 何年か前に突…

さよなら、サイレント・ネイビー

さよなら、サイレント・ネイビー 伊東 乾著 集英社 サイレント・ネイビーとは、大英帝国海軍の伝統的美徳。日本の海軍もそれを受け継いだ。 あれこれ政治に口を出す陸軍と違い、海軍は黙って任務を遂行し失敗してもあれこれ言い訳 をせず黙って責任をとる。 …

外交崩壊

外交崩壊 古森義久 文春文庫 6カ国協議が不調に終る。この時期たまたま読んでいた。 この本は2年前に発刊されたものの文庫化であるが、事態は今も変わらない。 サブタイトルは「中国、北朝鮮になぜ卑屈なのか」である。 戦争放棄をした日本は、外交交渉で…

今日のワンコ

新年からの人事異動にともない送別の時期である。 「花束はいらない」というご仁がいると、幹事は困り顔。 いたずら心が刺激されて、別案を提案。 もらって困るものをプレゼントしよう。 たとえば、抱きかかえるほど大きなクッションとか。 幹事は大きな縫い…

沖縄料理

昨晩は職場の忘年会。 沖縄料理の店で開かれた。 めずらしい料理がならんだ。 ・前菜盛り合わせ4品 ・刺身2品 ・ミミガーポン酢 ・ゴーヤーちゃんぷる ・チキアゲ トウル天(かまぼく 田芋天) ・沖縄そば ・紅芋アイス 西表、石垣に行ったのはいつだった…

ヨーロッパ鉄道の旅

僕の血には少しだけテッチャンが混じっている。だからテッチャンのいとこ。 今週は毎晩、NHK hi TVで関口知宏の「ヨーロッパ鉄道の旅」を再放映している。 ドイツ、イギリスに引き続き、昨晩はスペイン。 スペインは新幹線 AVE も魅力的だが、カラフルな…

ペリシア(油性色鉛筆)

ついこないだ新聞に紹介されていた三菱鉛筆の新製品。 銀座伊東屋で目にしてしまい、衝動買い。 ケースからして高級感を漂わせている。 最近のスケッチや、ぬり絵ブームを背景にした商品づくりだ。 ターゲットは団塊の世代。 しかし、よく考えてみたらダート…

ガン日記

ガン日記 中野孝次著 文芸春秋 「清貧の思想」以来、老子や良寛、論語を教えてもらった中野孝次氏の最後の著作。 食道ガンが見つかってから、入院に至るまでの経緯と心の移ろいを書いた日記。 最先端医療を誇る大病院は、病のヒトを物理的なモノとしかみない…

ロナウジーニョ

スター軍団といわれ、前評判では圧倒的に有利だったバルセロナがインテルナシオナルに敗れた。 徹底したマークでロナウジーニョを不発に終らせた。 守りに徹し後半も後半37分に1発のカウンターで決めた。 ロナウジーニョにいつもの笑顔がなかった。なんど…

クラス会 & 川越 小江戸

ここ2日、ブログ休刊。 1泊2泊で上京していた。 高校のクラス会出席と母の見舞いが目的。 10年ぶりぐらいの再会。 すぐには顔と名前が一致しなかった。 みな自信に満ちた顔つきで「石川啄木の思い」をしたが、 話をするうちに若い頃の面影が浮かんでき…

もう使われていない乾湿球湿度計

冬到来。空気が乾燥してきてノドの調子が気になる。 仕事場の壁に昔懐かしい乾湿球湿度計を発見。 埃にまみれて、水タンクもガーゼもドライ。 もう使われていない。 最近、湿度管理はどうなっているのだろう。

ラジオは脳にきく 板倉 徹著 東洋経済新報社

タイトルに引かれて読んでみた。 一部を抜書きすると、 ・現代は視覚情報に頼りすぎている。 ・ラジオは音声情報しかなく、脳は得られない情報を補おうとする。 それが脳を鍛えることになる。 ・ボケ防止は前頭前野の活性化にある。 ・前頭前野(ここが感情…

ポン・デュ・ガール 古代ローマの水道橋

TV番組「世界遺産」でポン・デュ・ガールが紹介された。今年の春、出かけたところだ。 空撮と内部水路の構造シーンに圧倒された。 この水道橋は南フランスの古代都市ニームに飲料水を送るためにAC19年に建造された。 水源とこの都市との高低差はわずか…

プロフェッショナル 木村秋則 りんご農家

先週のNHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」に登場した木村秋則氏に大きな感銘をうけた。 無農薬農法のりんご栽培に挑戦すること8年。 失敗続きの6年目、死のうとさ迷った岩木山の山中で開眼。 自然の中でびっしり実をつけた樹木の根元の土を掘り返して気…

司馬遼太郎と時代をゆく 愛知工業大学オープンカレッジ

昨日の午後、本山の愛工大大学院で開かれた森豪教授の市民講座を聴講。 司馬遼太郎の特性のひとつに「無名性」と「無私」をあげている。 自分を消すことで、相手がみえてくる、相手を理解する。 ゼロ、無私、公の精神を基軸にして、律儀さ、誠実さ、つながり…

JET STREAM

「遠い水平線が消えて、ふかぶかとした夜の闇にこころを休めるとき・・・・」 城達也のナレーションではじまるCD。 うちの奥さんがなんの気まぐれか、通販で買った。 Easy listening という世界。 気分が下降気味のこの時期、こころ安らぐ。 ラジオが見直…

イマジン

12月8日はジョン・レノンの命日。 自宅アパート(ダコタ・ハウス)とそのすぐ近くにあるストロベリー・フィールズ(セントラルパークの一角)を訪ねたことがある。 1998年。その日は寒い日だったが、日ざしは明るかった。 狙撃されてからもう26年に…

冬ざれ

ここ数日急激に冷え込み、どんよりとした日が続いている。 「冬ざれ」という言葉がよぎる。広辞苑によると「冬の荒れさびた姿。またその季節。」とある。 TVの気象予報を見ていると、日本海に目のつんだ雲の筋が現れている。 いよいよ本格的な冬の到来。 …

初冬の八竜湿地 自然の色彩

毎月第1日曜日が恒例の八竜湿地観察会に参加した。 今年の冬の到来は遅い。 それでも里山は晩秋から初冬の装いに変っていた。 木々はそれぞれの色彩を身に着けて冬に備えている。 今回の趣向は自然の色彩を鑑賞すること。 里山をひとめぐりして、集めた葉っ…

悩のなかの水分子 中田 力著 紀伊国屋書店

新聞の書評が頭に残っていて、店頭で見つけたとき「読んで見ないか」と言われたような気がした。 しばらく積読状態だったが、読み始めたら止まらない。 不思議な魅力に取り付かれた。 記述は難解で、ひとつひとつの理解はほど遠い。 しかし、びっくりする展…

手紙 東野圭吾著 文春文庫

殺人罪で服役する郷 隼人氏からの連想からだろうか、この小説を読み始めた。 兄が殺人を犯してしまった弟が主人公。 突然、社会から差別される身となった人間の苦しみと葛藤、家族を守るための決断。 ストーリは重い。 ジョン・レノンのイマジンがBGMのよ…

郷 隼人

昨日の朝日歌壇に郷 隼人氏の短歌を見つけた。 稲妻の如く急降下(ダイブ)し野兎を捕え翔び去る隼(ファルコン)の美技 獄の窓から外の景色を眺めての描写。 大空に自由を謳歌する鳥の動きにわが身を投影しているのだろう。 罪を償うことの代償の大きさを思…

ノリタケの森にて

娘の所属するグループの写真展が開かれているノリタケの森に出かけた。 感性ゆたかなといえばよいのか・・・・、個性的なとでもいえばよいのか・・・・。 ポエジー、アンニュイといった作品は、よく分からない。 右脳は芸術的な感覚をつかさどる機能をもつそ…

ボールペン uni POWER TANK 三菱鉛筆

圧縮空気によりインクを押し出す方式のボールペン。 インクのぼた落ちがなく、滑らかに書ける。 今持っているボールペンのなかで、最も書き心地がよく愛用している。 セラミックデザイナーの森正洋氏も言っている。 「ハッキリした線で好きだ。もう何年か前…