西部邁さんを悼む

昨晩 NHKドキュメンタリー番組で西部邁さんの自殺の真相を再放送。

亡くなったのは昨年1月のこと。西部さんは左翼から保守に転向した説得力のある論客だった。その主張に必ずしも同調できなかったが、バックボーンの博識が凄かった。奥さんの死による喪失感と自身の病、死に際で家族に迷惑かけたくないとの思いからの自死だった。止めるに止められなかった家族の思いに涙した。

あの時はショックだった。論調の厳しさとは違いひとに優しい人だったのだ。胸にこたえた番組だった。

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亡き西部邁さん

 

秋の気配

平和公園の中道から奥池を経て南峰コース(星ヶ丘寄りの道)を歩いてきた。里山の家(休憩所)の屋根に生えた草は猛暑に負けて枯れた。空は秋の気配を漂わせ、雑木林の蝉の鳴き声はツクツク法師とあぶらぜみが拮抗してきた。茂みにカラスウリタカサゴユリムクゲなどが涼しげ。南峰の道筋にミツバアケビの実が大きくなってぶら下がっていた。目を転じると木にからまったアオツヅラフジの実に黒い実が混じりはじめた。ハギ類はまだ夏姿だけれど、地面に這うように伸びたネコハギに小さな花が咲いていた。2ヶ月ぶりぐらいにヒゲのおじさんに会って挨拶を交わした。コースも時間もまちまちなので滅多に出会わない。元気でよかった。蒸し暑さは相変わらずだけれど少しづつ秋の気配がしてきた。

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秋の雲

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咲き終わったカラスウリ

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タカサゴユリ

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ムクゲ

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ミツバアケビの実

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アオツヅラフジ 黒い実が混じりはじめた

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去年のアオツヅラフジ

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ネコハギ

 

トヨタの主査のこと

知人のMさんから文藝春秋の最新刊にトヨタの主査について記事があることを教えてもらった。トヨタ独特の主査制度と主査のありよう を紹介したものだった。
僕も主査になったとき、意気込んで長谷川主査の「主査に関する10ヶ条」を読んで緊張したものだった。大先達の中村健也さんの姿は目にしていたが、謦咳に接することなかった。和田さんの10ヶ条は知らなかったけれ、副社長・専務月例でしっかり指導いただいた。北川さんの17か条を読んでみたいと思う。懐かしい人の名前に触れて昔を回顧した。今も伝統は受け継がれているのだろうか? 夏の幻のよう。

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文藝春秋 9月号

 

 

観察スケッチ

観察スケッチという言葉を知った。これは僕のやりたいスケッチと同じベクトルを向いていて共感するところが多かった。アート感覚のスケッチとは違ってテクニカルイラストっぽいところが楽しい。Pentel の Multi 8 の観察スケッチが秀逸。僕もやろうとしてできなかったことが書き込まれている(僕は分解できなかった)。僕の場合、絵画としてのレベルアップは無理そうなので、観察スケッチの腕を上げようと思う。努力次第という感じがするから。

観察スケッチ 檜垣万里子著 株式会社 ホビージャパン

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観察スケッチ

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Pentel Multi 8 の観察スケッチ @chi-bit

 

 

朝の散歩

朝食前に散歩にでた。朝の空気はまだ凌ぎやすい。いつもの猫ヶ洞池コースなので目新しいものはない。森の中でエナガシジュウカラを見つけたけれど飛びまわるので写真にはとらえられない。季節の先取りでイヌビワの実の色が変わった。マユミは大風で多くの実が落ちてしまった。残った実が薄紅色になる頃は秋も深まる。アカメガシワに黒い種子が目立ってきた。8月も後半になってきて植生は秋に歩をすめているようだ。僕は毎年この時期に夏バテに悩まされる。用心と養生!

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朝の散歩道

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ホソバイヌビワ

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イヌビワ

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マユミ

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アカメガシワ 黒い種子が増えてきた



ツバキの実

今日の1日1絵は捥いできたツバキの実。小さなリンゴくらいの大きさになっていた。縦に半分にすると種の部分が硬くて苦労した。実の肉の部分もすごく硬い。たちまちリンゴのように茶色く酸化し始めた。これはビックリだった。

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ツバキの実

 

平和公園の東エリア

平和公園の東側は郊外の住宅地に接するエリアでいつもの里山とは趣きが違う。ユーカリ林、空気が澄んでいて見通しがきくときは御嶽山や恵那山が望める道、サンゴジュの林、高木に囲まれた空間をへてアクアタワーに至る道筋を朝 1時間ほど歩いてきた。それほど目新しいものはなかったけれど朝の光の中で植物が新鮮にみえた。道沿いにワルナスビの花、タカサゴユリヒルザキツキミソウサルスベリ(道路脇のスキマ)などは逞しい。キョウチクト、サンゴジュ、リョウブ、クサギなども夏を謳歌しているようだ。樹々の陰に隠れてヤブミョウガが黒い実をつけていた。朝の空気は気持ちがいいけれど汗まみれになる。帰ってシャワーを浴びてから朝食。今日やるべきことは終ったような気分になる。

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ワルナスビの花

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タカサゴユリ

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ヒルザキツキミソウ

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道路脇のサルスベリ

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キョウチクトウ

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サンゴジュ A

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サンゴジュ B

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リョウブの花

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クサギ

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ヤブミョウガの黒い実


 

早朝の猫ヶ洞池

6時すぎに散歩にでたら、気温は30℃をきって爽やかさある。夏バテの身にはありがたい。涼しさのせいか早起き鳥に会えたのは嬉しい。ムクドリ、スズメ、ハクセキレイたち。猫ヶ洞池のドレーンの柵にカワセミの姿があった。羽が荒れているのは嵐に揉まれたせいだろうか? 傷ましい。嘴の色からするとオスのようだ。久しぶりに出会ったカワセミに感激。植生の変化は、イヌビワの実が色づいたこと、ジュズダマだ大きくなったこと、アオギリの実がたわわに生っていたこと、タイザンボクも実をならせていたこと。少し見ぬまに自然は変わっていく。酷暑は8月いっぱいは続くだろうがやがて秋風が吹く。それを楽しみに猛暑を耐えよう。

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ムクドリ

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スズメ

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カワセミ A

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カワセミ B

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イヌビワの実

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ジュズダマ

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アオギリ

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タイザンボク

 

クモの自励振動


新聞を取りにいった時、近くに張ったクモの巣に触れてしまった。クモの巣は揺れ始めた。すると巣の中心部にじっとしていたクモが自励振動のように細かく震えはじめた。20-30秒ほど震えていたがやがて停まった。ノイズキャンセリングのように反対波を起こしてネットの揺れを沈めたのだろうか。自然の不思議。

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クモ