もう過去はいらない

88歳の元殺人課刑事バック・シャッツは歩行器を使いながらリハビリ中(軽度の認知症にもかかっている)。44年前の銀行強盗犯イライジャが命乞いに訪ねてくるところから話がはじまる。ふたりに共通するのはユダヤ人だということ。一人は正義感の塊でマグナムを平気でぶっぱなす。もう一方は厳重なセキュリティのかかった銀行の金庫から大金を盗み出す。ふたりは44年ぶりに対決する。現在と過去の事件を同時並行で描かれているので追いかけるのに苦労した。 でも意外性があって面白かった。前作を読んでないので息子の死についてよくわからなかった。ユダヤ人についてももっと知らないと話しについていけない。

もう過去はいらない ダニエル・フリードマン著 野口百合子訳 創元推理文庫

愛岐トンネル群

愛岐トンネル群が秋の公開をしているという新聞記事をみて出かけてみた。JR定光寺駅から片道1.7Kmの廃線跡にレンガ積みのトンネルが4つ近代化産業遺産として保存されている(活動するNPOに敬意を表する)。1900年(明治33年)に名古屋・多治見間に鉄道が敷設されたときの建造。1966年(昭和41年)まで現役だったが廃線。40年近く薮に埋まっていたのを整備して2007年から公開されている。トンネルを通り抜けると素晴らしい紅葉が眼に飛び込んでくる。トンネルとトンネルの間は自然がいっぱい。紅葉がすばらしかった。途中でおこわと草餅でお昼とした。JR東海は公開期間中、定光寺駅に快速を停めるサービスを実施してくれた。
レンガ積みのトンネル


トンネルの中では蒸気機関車の効果音が響いた


紅葉がすばらしかった 川は庄内川(玉野川)


三四五(みよい)の大モミジ