もう過去はいらない

88歳の元殺人課刑事バック・シャッツは歩行器を使いながらリハビリ中(軽度の認知症にもかかっている)。44年前の銀行強盗犯イライジャが命乞いに訪ねてくるところから話がはじまる。ふたりに共通するのはユダヤ人だということ。一人は正義感の塊でマグナムを平気でぶっぱなす。もう一方は厳重なセキュリティのかかった銀行の金庫から大金を盗み出す。ふたりは44年ぶりに対決する。現在と過去の事件を同時並行で描かれているので追いかけるのに苦労した。 でも意外性があって面白かった。前作を読んでないので息子の死についてよくわからなかった。ユダヤ人についてももっと知らないと話しについていけない。

もう過去はいらない ダニエル・フリードマン著 野口百合子訳 創元推理文庫