国際福祉機器展(HCR)

毎年この時期になると東京ビッグサイトで国際福祉機器展が開催される。
仕事の関係からここ10年近く毎回出かけている。
出品者として出かけていたが、ここ数年は野次馬のひとり。
高齢化の伸展にともない、出展数も増え、いろいろな業種が参加するようになった。
展示商品も介護くささから脱却し、デザイン的にもスマートになり高度化してきた。
来場者も多岐。当初はいかにも業者の偵察組、行政、サービスの当事者然とした人たち
が多かったが、今では一般のお客様、女性、高齢者、障害をもった人が多くなってきた。
今年は障害児をかかえた家族の姿も目立った。
それだけ福祉機器への関心が高かまり、身近な問題として捉えられるようになってきた。
この分野の充実度は、高齢社会のレベルを示す。
確かに見た目はよくなってきたが、本当に使いやすいか、幅広いニーズに応えているか。
厳しい目にさらされて商品はブラシュアップされる。これから選別の時代にはいる。
ユーザーはなにが本物かを見極める目をもたなくてはならない。
そうなるまでにはもう少し時間がかかるかもしれない。