無人島に生きる16人

無人島に生きる16人 須川邦彦著 新潮文庫
15少年漂流記に対抗する日本版漂流記。
それも少年ならぬ、おじさん16人漂流記。
ハワイからミッドウェイに向かう途中で遭難。
無人の小さな珊瑚礁の島での生活記録。明治31年のこと。
椎名誠の解説のとおり痛快。椎名誠の言やよし。
以下,その抜粋。
一気に読んでしまったが、あまりにもコトの運びがスリリングかつダイナミック、
そして勇敢であり挑戦的であり、耐久耐乏力も存分に持ち、協調性に満ちてしかも
最後まで志を失わず、博愛にあふれ、数々の創意工夫の中から発明の粋を凝らす、
といった無人島漂流記としてはパーフェクトに近い話である。
15少年漂流記よりも本書のほうが、話の展開として、
そして実際に誰一人死なず、きっぱりと故郷に生還している事実の経過という点でも、
ずっと上をいく痛快譚ではないかと思っている。


この本はNさんから借りたもの。
次は「エンデュランス号 奇跡の生還」を読もう。