紀伊長島と熊野古道

2日間、「僕の落書き帖」を休刊してしまった。
紀伊長島(町村合併で紀北町となった)の「ととろの家」へ出かけていた。
ここはNさんの兄上の別邸というか別荘、というか・・・廃屋的田舎屋。
Nさん兄弟、Hさん、今回初参加のSさんと僕の5人で2泊の田舎暮らし。
今回の目的は花見(開花が早まる予想に従って)だったが、予測が外れて寒風が迎えてくれた。


1日目は定番となった「季の座」の露天風呂、吉野寿司(紀伊長島駅前)。
吉野寿司では前回のブログが話題となって盛り上がった。
ご主人もMaikoさんも健在、僕らのことを覚えていてくれた。
相変らずお値打ち、舌鼓をうって満足満足。


2日目は熊野古道を歩く。二木島峠・逢神坂峠コース。
「ととろの家」からクルマで約1時間、熊野市に向かう矢の川峠から海側に
道をとると新鹿(あたしか)という漁村に出る。
ここのJR駅(紀勢本線)にクルマを停めて
隣りの二木島までの一駅(長いトンネルを通過)をワンマン列車に乗車。
ここから二木島峠・逢神坂峠を昇り降りして新鹿に戻る。
駅を下りて、どこが登山口か迷っていると荷車を押したおばあさんが親切に教えてくれる。
そのうえ八朔みかんまでプレゼントしてくれた。純朴な土地なのだ。
登山口までの道は山にへばりつくような民家の庭先や廃屋の軒先を辿るように国道筋にでるのだった。
二木島峠へは約1時間の急な道。高低差300mだが結構キツイ。
逢神坂峠を越えるとだらだらな下り坂(石畳)。
熊野古道は修行の道。僕もしっかり修行をしてきたような気分で終着に。
二木島も新鹿も静かな入り江に位置する。
帰路、古里温泉で汗を流して「ととろの家」に帰着。午後6時。
この日の晩飯はNさん兄上のレシピで鍋料理。麹味噌仕立てのちゃんこ鍋。
どこからかは闇鍋状態になって、最後はうどん。
話は零時に及ぶ。