資本開国論

資本開国論 野口悠紀雄著 ダイヤモンド社
構造改革とはなにか、新聞やTVでの報道だけではよくわからない。
この書では、税制とからめて構造改革とはなにか、産業改革とはないかを解説している。
年金問題の深刻さ、小子化社会の問題点、法人税減税のまやかしなどなど・・・・
日本経済が今どういう状況なのかわかる。
イギリスが金融業を中心に産業改革をはたし、アイルランドがIT産業により一挙に
脱工業化社会を実現したり、ニュービジネスを生む土壌をもつ米国。
モノづくりは、やがてコモディティ化し賃金の安い国に移行してゆく。
このギャップを埋めていくのは、外資導入による産業改革・構造改革しかないというのが論旨。
相変らず製造業中心の「モノづくり大国 日本」でよいのか。
小泉改革、それを引き継ぐ安倍内閣構造改革が相当ピントはずれで、
人の目をくらませるものだと思う。
それに気がつかないでぬるま湯気分の国民が問題なのだが・・・・。