読まなければよかった 第1号

大人の見識 阿川弘之著 新潮新書
この人の海軍贔屓はよく知っていたし、右寄り発言も承知している。
「大人の見識」のタイトルにひかれて手にしたが・・・・・。
軍人や天皇を引き合いに出して見識を説くのは、老人の繰言、
あるいは懐古談、世情なげき節を聞くようなもの。
「見識」は「品格」の柳の下をねらったタイトルである。
新書というのは、ときどきこのようなお粗末なものがある。気をつけよう。
大人の見識は、このような本は出稿せぬことではないかと思うのだ。