モディリアーニ

国立新美術館(東京・六本木)にモディリアーニ展を見に出かけた。
首の長い一連の肖像画を楽しんだ。
首が長いのは、モディリアーニがプリミティブアート(原始美術)に
強い関心をもっていたことに由来する。
カリアテッドというのは、ギリシャ建築の柱を飾る女像柱のこと。
彼は彫刻を志し、多くのカリアテッドのデッサンを残しているが、
ここに首長、アーモンド眼(まなこ)の原型をみる。
彫刻の石の粉から肺を病み、再び絵にもどるわけだ。
憂いをおびた表情、首長、アーモンド眼、単純化されたフォルムと中間色
・・・・それらがモディリアーニの絵を特徴づける。
音声ガイドは、しきりにモデルが誰かを説明する。
短い人生だったが、まわりにはいろいろな人物・女性が現れる。