プラネット・グーグル

プラネット・グーグル ランダル・ストロス著 吉田晋治訳 NHK出版


僕はグーグラーのひとりと自認している。
この本はグーグルの成長を追う。
独自のアルゴリズムによる検索エンジンクラウド・コンピュータで
巨人マイクロソフトを脅かすまでに成長してきた。
ネット広告という金の生る木を見つけたわけだ。
グーグルを支えるのは巨大なデーターセンター。
あひるの水かきに似てこのデータセンター建設はすごい。
世界中の書籍といわずあらゆる情報を一元化しようという野望は大きい。


自由な発想のグーグルも巨大化するにつれて挙動がおかしくなってきている。
アルゴリズムにこだわるあまり、ニュースサイトや動画サイトではつまづく。
ユーチューブに敵わないとなると、さっと買収してしまう戦略性。
Google Earth はすごいけど、Street View はやりすぎかなとも思う。
アルゴリズムを翻訳に活用する統計的機械翻訳に期待したい。
巨大化したグーグルには、次のグーグルがひたひたと迫っている。
この世界は目が離せない。