天声人語

天声人語」の執筆者のひとり冨永 格氏の講演会を聴いてきた。
題して「天声人語のつぶやき」。
このコラムにまつわるエピソードを紹介。
ユーモアにとみ人を飽かせぬ語りは名コラムニストのものだった。
どのニュースを、どういう切り口でとりあげ、どう料理するか。
先頭の「つかみ」、文末の「おち」、中はニュースに語らせる。
なにを支えに書くかがポイント。
このコラムが個人の感性と職人芸で練り上げられてゆく様子が伝わってくる。
6段を約20文の短文で構成。そのときの留意点の紹介があって興味深く聴いた。
・語尾の重複をさける。接続詞も大事。
・ニュース記事が12色なら、このコラムは36色の色遣い(言葉づかい)。
そして執筆者としての心意気で締めくくった。
・読者の共感(おもねるのではなく・・・・・)
・世相を記録
・権力の監視
聴講者からの質問には辛口のものもあったが、
その人柄でうまく答えていたのが印象的だった。