雨読

今日は寒々とした一日だった。
冷たい雨が降ってきて外には出ずじまいだった。こんなときは雨読。


チャイナスクールと呼ばれた外交官だった杉本信行氏の「大地の咆哮」を読み始めた。
1974年に北京での語学研修以来、日中友好条約、天安門事件、台湾駐在、上海総領事と
中国外交にかかわってきた人だ。
鄧小平、胡耀邦李登輝などとのやりとりも興味深い。
1千万円規模の草の根無償資金協力を通して中国の抱える問題に肉薄してゆく。
日中間の問題にも言うべきことは言うという姿勢はすばらしい。
著者はこの本を執筆し2006年に亡くなっている。
世界経済危機に中国はどうなっていくのだろうか。
根っこのところで氏の指摘したところは変わっていないと思われる。