ティベリウス 寂しい晩年

ユリウス、アウグストゥスは「7月」「8月」となったが、
3番手 ティベリウスは「9月」となることを固辞した。
神格化されないという意思から。
それはティベリウスの性格なのだろう。
68歳から77歳で没するまでカプリ島に隠遁した晩年は厳しく孤独だった。
息子の死、嫁との確執、側近に対する猜疑心。
あの明るく風光明媚なカプリ島でのんびり暮らすことができなかった。
ひとの晩年とは・・・・。身近な問題となってきた。


ローマ人の物語 17 18 塩野七生著 新潮文庫