書店風雲録

西武文化を具現化することで生まれたリブロの立ち上がり事情や
当時の出版流通が語られていて興味深い。
1975年ごろからの文化の変遷、大衆読者の関心の推移が語られる。
僕はセゾン文化圏からはずれたところにいたので、へぇーというところが多かった。
西武文化は衰退したが、リブロ、パルコ、無印良品、文化村と遺産を残している。
著者は今ジュンク堂に職を得ているよし、業界の流れを感じる。
まさに風雲録として面白く読んだ。
書店風雲録 田口久美子著 本の雑誌社