シモネッタの男と女

シモネッタというミドルネームを盟友・米原万理から継承した著者のイタリアの男と女についてのエッセイー。
著者はイタリア語の同時通訳。仕事に絡んで付き合いのあった個性豊かな男女が登場する。
自由奔放で浮き沈みの激しい生き方。
ひとつひとつがショートストーリとして人生の哀歓を感じさせる。
最終章は米原万理との思い出。このふたりの会話はすさまじい。
失ったものの大きさを感じる。


シモネッタの男と女 田丸公美子著 文芸春秋