2010-11-28 チェーホフ短編集 今年はチェーホフ生誕150年にあたる。 NHKの週刊ブックレビューでチェーホフの特集をやっていた。 ロシア文学は、登場人物の名前の覚えにくさと小説の長いこと・重さに怯んで疎遠だった。 短編ならいいかと思って手にしてみた。 沼野充義氏の新訳による13篇が収録されている。 なかなかしゃれた感覚で現代にも通じるものを感じる。 しかし込められた寓意がなかなか理解できない。 訳者の解説風のエッセイでなんとか凌いで読んだ。 ユーモアとペーソス、重苦しいというか悲惨なロシア的な現実。 新訳 チェーホフ短編集 沼野充義訳 集英社