チェーホフ短編集

今年はチェーホフ生誕150年にあたる。
NHKの週刊ブックレビューでチェーホフの特集をやっていた。
ロシア文学は、登場人物の名前の覚えにくさと小説の長いこと・重さに怯んで疎遠だった。
短編ならいいかと思って手にしてみた。
沼野充義氏の新訳による13篇が収録されている。
なかなかしゃれた感覚で現代にも通じるものを感じる。
しかし込められた寓意がなかなか理解できない。
訳者の解説風のエッセイでなんとか凌いで読んだ。
ユーモアとペーソス、重苦しいというか悲惨なロシア的な現実。


新訳 チェーホフ短編集 沼野充義訳 集英社