今夜もひとり居酒屋

イケウチ先生の薀蓄と能書きが満艦飾の一冊。
居酒屋だけで本が一冊が書けてしまう博覧強記。
ただただ恐れ入りますの一言。
これを受け売りしても化けの皮が剥がれてしまうだけ。
総合力がなくてはならない。
居酒屋にいけない憂さを晴らすに好適な一冊である。
これをネタ本にウンチクをたれるのだけはやめてほしいものだ。

追記:
この本のスゴイところは、その企画性。
全国に居酒屋がどれだけあるのか知らないけれど居酒屋店主、そこに通うサラリーマンを狙う。
さらに日本文化に関心のある内外読者を加えるとベストセラーになることは必定。
目の付けどころがいいというか、したたか。

今夜もひとり居酒屋 池内 紀著 中公新書