まいまいつぶろ

高峰秀子の最初の随筆集の復刻版。なかなか味わい深い。
「まいまいつぶろ」はでんでん虫(かたつむり)のこと。
この人の映画をほとんど見ていないのだが、随筆は何冊か読んできた。
文章の調子・潔さがいい。挿画はご本人のもので、絵の方もなかなか達者だ。
映画づくりの中で、下積みの人たちへの眼があたたかい。

まいまいつぶろ  高峰秀子著 新潮社