僕たちの前途

著者は若手の社会学者(慶応SFC卒 東大大学院に在籍)。慶応SFCでの友人・松島隆太郎とベンチャ企業[ゼント](前途)を立ち上げた。社員は3人、同じマンションに住む。会社を大きくするとか上場するとかは考えていない。社長の松島は天才高校生プログラマーとして大企業からの仕事をこなしたりコンサルティングをしてきた。友達とワイワイやっている中でアイデァを生み友達という人脈を活かして即行動する。つながりは信頼。それぞれのメンバーはそれぞれの分野で高い専門性をもつ。起業が目的ではなく、起業は結果だという。そういった若い起業家の姿を描いた前半部分が面白かった。メインの「起業家の歴史」はあまり面白くはなかった。結論は象徴的でわけが分からなかった。ビル・ゲーツやスティーブ・ジョブズと似ているところもあるが、もっとフリーな感じが次世代を感じさせる。
僕たちの前途 古市憲寿著 講談社