ムベ

むべなるかな=いかにももっともなことであるなあ。「宜なるかな」と記す。紫の実のなるアケビ科の低木。
この植物の語源は天智天皇の一言だそうだ。琵琶湖のほとりに狩りに出かけた天智天皇が8人の男子を持つ健康な老夫婦に出会った。「汝ら如何(いか)に斯(か)く長寿ぞ」と尋ねたところ、夫婦はこの果物が無病長寿の霊果であり、毎年秋にこれを食すると答えた。賞味した天皇は「むべなるかな」と得心して、「斯くの如き霊果は例年貢進せよ」と命じた。
昨日、散歩のおりにご近所の垣根にアケビに似た紫の実を見つけた。ぐぐったら以上のことがわかった。さらに漢字で「郁子」と書くそうだ。母の名がこんなことからあったとははじめて知った。