谷崎潤一郎

近くの大学でモーニングセミナーが開かれた(7:00〜8:00 月1 牛乳とバナナ付)。昨夜激しい雨でまだ降りそうな天気にもかかわらず、7〜8割がた席が埋まった。高齢者の知的関心の深さを知った。今回のテーマは生誕130年・没後50年の谷崎潤一郎。講師は愛知淑徳大学教授の清水良典さん。柔らかな語り口で春琴抄や谷崎の女性遍歴を語った。谷崎作品には縁がない。佐藤春夫と奥さんをめぐる話は承知していた。しかし聞けば聞くほど奇人変人の類だ。どうしてノーベル文学賞候補なのかしら? 谷崎は僕が卒業した高校の名簿に夏目漱石とともに載っている文豪なのだ。今日の話からはなぜ文豪なのかはわからなかった。東京人がなぜ関西に惹かれたのだろう? 耽美主義というのもわからない。 謎の人物という印象を残した。