脳梗塞日誌

著者はグアム島でのゴルフの最中に脳梗塞のアタックを受け米軍の海軍病院に緊急入院。100ケ所以上が麻痺(半身不随)のうえ失語症という重篤状態に見舞われた。壮絶なリハビリと奇跡的な機能回復(頭脳活動)でリハビリ病院に入院中にもかかわらず執筆を開始している。1日15時間にもおよぶリハビリ。執拗な繰り返しトレーニング。過酷な環境の中にもユーモアを忘れていないのには感動した。ブラックユーモアはちょっとわかりずらかったが・・・。ともかくすごいというよりなかった。寝たきりにならないための知恵はここにある。大いに励まされた。
総合病院では脳梗塞への適切な対応が確立していないのだろうか? 筆者はこの点を強く何度も指摘している。 脳梗塞の機能回復はリハビリあるのみのようだ。心筋梗塞もそうだろうか? 人まかせにしない、自分でやりきる。衝撃の1冊。

脳梗塞日誌 日垣 隆著 大和書房