また暖気がもどってきた。大高緑地の梅林を訪ねることにした。新婚時代(もうおおよそ50年も前のこと)に住んだ鳴海の街を通ってみた。地形に覚えはあるが町並みはすっかり変わっていた。大高緑地は久しぶりだった。梅林は緩い斜面に広がっていてのびやかで桃源郷(桃ではなくて梅だけれど)のような趣き。暖かさに誘われて鶯ななぬジョウビタキが枝に遊んでいた。紅梅のなかでもひときわ紅いのが鹿児島紅。これに魅せられた。白梅はキリッとした冷気が似あいそうだ。枇杷ヶ池にまわっていたらカモの姿はなく大判とバンが泳いでいるだけの春の池だった。