土偶を読む

縄文時代に大量に造られた「土偶」は素焼きのフィギュアだという説。
縄文人の食物だった植物(クルミ クリ トチノミ ヒエ イネ サトイモ)や貝類(ハマグリ カキ フジツボもどき)がその原型。
土偶の見方が一変した。著者の好奇心が原動力になって「何かに似ている」というアナロジーによる読み取り。今までにこんな大胆な歴史観に出会ったことはなかった。縄文(文化)にかぶれそうだ。隠された十字架 法隆寺(梅原 猛)を読んだ時の驚きに似た衝撃があった。今年の best one にあげてもいい。
 土偶を読む  竹蔵史人著  晶文社

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