今日の歌壇俳壇から

80も過ぎてから新しい語句を知る (浅学のせいだが} 。霾 ( つちふる) と茶寿 (ちゃじゅ) 。雨かんむり+たぬき (なぜ貍なのか おどろおどろしいためか) で黄砂や土煙を指す 春の季語でもある。茶の字を分解すると十がふたつと八十八=108 で108歳を茶寿という。
・霾や ぶるぶる落つる 大夕日 大内菅子
桜島 噴く霾天 (ばいてん) の 真ん中へ  瀬角龍平
・茶寿の母 背負う軽さや 啄木忌 室 達朗
歌壇には郷 隼人が入選していた。
・陽光 (サンシャイン) の 燦々そそぐ獄庭に 鳩のカップルが交わす口づけ  郷 隼人