そのうち なんとか なるだろう

図書館から借りてきた本のタイトル(植木等の歌う歌詞のよう)。著者の内田樹さんはフランス文学者(神戸女学院大学教授だった)で合気道の武道家だが思想家として幅広く社会的な発言をしている。その人の自叙伝だった。大田区の下丸子の生まれで日比谷高校に進学し中退、大検で東大受験しパスという経歴。田舎の中学から日比谷に進学したというあたり共通体験(内田さんは8歳年下)。同級生のスマートなシティボーイぶりに圧倒されたという(僕も同じ体験)。東大を出てから大学教授になるまでの放浪記みたいところが面白かった。流れに任せた生き方でも持っている人は違う。文筆活動の幅広さに感心した。この本はロングインタビューを編集者がまとめたという作り方(最近この手の本が多い)だった。ちょっと残念な気がするが、ま いいか。

そのうち なんとか なるだろう 内田樹著 マガジンハウス

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