早春の八竜湿地

暖かい空気と溢れる陽光のなかで、八竜湿地は春の気配が濃い。
新池に向かう道筋のシデコブシは、やわらかい毛に包まれた蕾が小指大にふくらみ開花までもうすぐ。
この木は姿が美しい。青空に大きく枝を広げる。僕のお気に入りだ。
新池の北側、南に面する水辺にハルリンドウが、暖かい春陽をあびて咲く。ブルーが素晴らしい。
ヒキガエルがのっしのっしと草むらから出てきた。もう水辺に卵を産みつけている。
サンショウウオも落ち葉の蔭に隠すように卵を産んでいる。
コバノミツバツツジは紫色の蕾をいまにも開こうとしている(写真はピンボケ)。
マメナシも可憐な白い花を咲かせ始めた。
まわりの木々も枝先がなにやらやわらかな感じだ。
早春の光のなかに、自然の生命力を感じた1日だった。