百花譜百選

百花譜百選 木下杢太郎画 岩波文庫
八竜観察会のS先生にいただいた。
僕が拙いスケッチをしているのを見て、励ましの意味で下さったのだろう。
木下杢太郎の名前は、北原白秋らと同時代の詩人として耳にしていたが、
こんなにすばらしい植物画(ボタニカルアート)を描いていることは知らなかった。
”百選”ということで、全体の10%だそうだ。
膨大な数の作品を残している。
ただ精緻なだけでなく、めりはりがありバランスのよい絵だ。
後年の作だそうだが、還暦で了年を迎えているのできっと現役として描いたのだろう。
杢太郎は東大医学部の教授をつとめた人物。
その激務のなかで描いたのだろう。
森鴎外を思わせる。
医学者としては、癩病の世界的権威だったそうだ。
どんな研究をしていたのだろうか。


八竜湿地でお会いした ほんのわさん、コメントありがとう。どうぞよろしく。