日本人のしきたり 

日本人のしきたり 飯倉晴武 青春出版社
日常なにげなくやっていたり耳にする「しきたり」「ことわざ」「行事」。
それらの意味やいわれを解説している。
親や近所付きあいの中から伝えられることが少なくなってきた昨今、
このような本が重宝されるのだろう。
どこかで聞いたことがあるが、きちんと理解していなかったことが多い。


日本人は八百万の神を信じ仏に帰依(?)する。多神教なのだ。
多いことは無に通ずるから、無宗教ということにもなる。
最近、ヨーロッパの識者のあいだで日本人の宗教観に関心が集まっているという。
八百万の神と仏教(神仏習合)、儒教キリスト教・・・・ごった煮状態である。
教祖、教義をもつ一神教からは理解しがたいだろう。
しかし、世界で大勢をしめる「一神教」が宗教的対立を深めるとき、
多神教への関心が高まり、評価されているとのことだ。
神崎宣武 「神楽、パリに行く」 図書 2007年3月号 から)