ボローニャ紀行

ボローニャ紀行 井上ひさし著 文芸春秋
ローマからベネチアへの街道と、ミラノとイタリアのかかと・タラントを結ぶ街道が
交差するところにボローニャがある。
30年来恋いこがれていたという著者が、思いをこめたレポート。
ボローニャ方式という芸術・文化再生、都市再生が語られる。
ローマ、ミラノヴェネチアフィレンツェとも違う都市のあり方が紹介されている。
世界最古の大学が築かれた街である。学生たちが自治組合をつくって大学を運営したという。
市民のボランティア活動で演劇や音楽祭、文化活動が起こされ、市政が支援する。
市民の街を思う気持ちが伝わってくる。地方自治のサンプル。
中田ヒデが一時所属したサッカチームがある。
ぜひ行ってみたい都市となった。