GALLOP!

GALLOP!  Rufus Butler Seder著 WORKMAN PUBLISHING CO.LNC.


しかけ絵本」というと、ページを開くと折り込まれた部分が
おき上がる立体的な絵本が多い。
この本は、ページを開くと絵が動き出す。動くイラスト。
馬がギャロップで走る、雄鶏が駆け回る、犬や猫が独特な走り方で
走る、鷲や猿、亀、蝶が動き回る。
Scanimation というらしい。透明な縦じまのフィルムと中紙に謎の仕掛けがある。
ページを開く動きが中紙を動かし縦じまのパターンが変化する。
屋外広告塔で絵がパタパタと変化するものや、ページをパラパラめくると絵が
連続的に動くというのと同じ視覚的な効果による。
今の時代動きのあるイラストならアニメだが、このような古典的な手法で
動きを表現するアイデアは斬新。Very Good!
0.4mmの透明部と1.6mmのブラック部を繰り返す格子と中紙の動き9mmが
そのメカニズムのベース。本を分解したくなる。