展覧会の梯子

母を訪ねるために上京。
少し早めの新幹線でやって来て、午前中は上野で展覧会をみる。
上野駅公園口を出ると人の流れは東京都美術館に向かっている。
フェルメール展への人の流れのよう。少々あせりつつ流れにつく。
フェルメールが7点。
・マルタとマリアの家のキリスト
・ディアナとニンフたち
・小路
・ワイングラスを持つ娘
リュート調弦する女
・手紙を書く婦人と召使
・ヴァージルの前に座る女
小路が素晴らしかった。ワイングラス、リュート、ワインや手紙も
光の扱い方や色彩が素晴らしい。
同時代のヘイデン、ファブリティウス、ホーホなどのオランダ画家の作品も
よかった。知らないことばかりだった。
雑学レベルのことだけど、
手紙がテーマになっているのが多いのは、その時代に郵便制度が整備されて
今のメールのような状況が生まれたという解説。


国立西洋美術館ではコロー展。こちらは会期が今月末。
そこで展覧会の梯子。
こちらも密度の高い展示。
コローは風景画の人というイメージしかなかった。
教科書的美術史知識だった。
もちろん風景画は素晴らしかったが、人物画も素晴らしかった。
素晴らしかったでは言葉足らずだが・・・・。
その存在の大きさに驚嘆。
・ヴィル・ダヴレーのカバスュ邸
・水門のそばの釣り人
モルトフォンテーヌの想い出
・青い服の婦人
が強く印象に残った。
ルノワール、モネ、シスレーピカソ、ルドンなのへの影響を与えた。
その展示方法が面白かった。影響を与えた作家の作品がところどころに展示されている。


東京は涼しくなって過ごしやすかったが、展覧会の梯子は少々くたびれた。