初冬の八竜湿地

空気が硬く感ずる寒い朝だった。
八竜の里山に入ると、散策の道は落ち葉が敷きつめられていた。
落葉樹はその名のとおり葉を落として、その分青空が広がった。
里山は彩り豊か。コナラやサクラが様々な茶色となり、
タカノツメやウリカエデの黄色は表現のしようもなく美しい。
今日の作業は、奥の湿地(普段は踏み込めないのだが)の枯れ草刈り。
アブラガヤやチゴザサなどを刈ると、真っ赤なアリノトウグサやコモウセンゴケが顔をだす。
瑞々しい緑のミズゴケ、ハルリンドもじっと春を待つ。
シラタマホシクサの穂を揉んで種を蒔いた。
昼近くなって空気は和らいできた。