2009-06-27 少年譜 伊集院静の少年小説。7つの短編からなる。 不幸な境遇でも凛とした少年がいる。 「励め」「辛抱せよ」と少年を温かく見守る和尚や老職人。 目を潤ませながら読むことになる。 この人の文章は端正で瑞々しい。 すがすがしい余韻を残す。 なかでも、表題作「少年譜」がいい。 「古備前」「親方と神様」もいい。 少年譜 伊集院静著 文芸春秋