21世紀の国富論

岩井克人氏の「会社は誰のものか」に答えるような論調。
マネーゲーム化したアメリカ経済、ROE(株主資本利益率)経営、時価総額主義を批判。
ベンチャーキャピタリストの経験から、付加価値の高い知的工業製品・PUCを提案。
  P:パーペイシブ 使っていることを感じさせない
  U:ユビキタス  どこでも利用できる
  C:コミュニケーション
IT産業の後に来るべきポスト・コンピュータ産業を描いて見せる。
後半はちょっと日本への肩入れ、期待感が強すぎるようにも思える。


21世紀の国富論 原 丈人著 平凡社