ミミズの話

人類にとって重要な生きものであるミミズのことを何も知らない。
海面下の海の様子は水中カメラで紹介されるけれど、地下の世界がどうなっているかは知らない。
種の起源」を著したダーウィンの後年の研究はミミズの研究だった。
ミミズの習性を調べ、「肥沃土の形成(邦訳 ミミズと土)」を著した。
変人は偉人だった。
ミミズの微々たる活動の積み重ねが大きな成果をもたらすことを知る。
ミミズの糞が人類を救う。環境汚染物質を浄化してくれるという。
あの気持ち悪い生きものにこんなに大きな力があるのかという驚き。
生物多様性の年にふさわしい本を読んだ。
ミミズの話 エイミィ・ステュワート著 今西康子訳 飛鳥新社